やわらかな闇
うさちゃんへ
最近やさしさについて考えています。
行き着くところはやさしさではないかというふうに思ったからなのです。しかしそのやさしさというのは、もしかしたら愛かもしれないし、孤独なのかもしれないし、まったく違う言葉で表現できるのかもしれません。
そのやさしさ、愛、孤独のようなものは今まで思っていたものはまったく違って、虚像だったように思えます。
温かみなどあったものではない。冷たく、とてつもない距離があり、ただただ無表情のままそこに在る。燃えるような愛、という言葉は熱さ故ではなくあまりの冷たさに低温火傷を負うさまなのではないか。いや、もしかしたら熱さや冷たさすらないのかもしれない。
でも、それはただ無表情で静かに剥き出しのままそこに在るということだ。
もしもそれがやさしさだとしたら、わたしはやさしくありたい